都市部を流れる河川は都市に潤いをもたらすだけではなく、まとまった自然としての機能も期待できます。
しかし,現実的には洪水対策の改修が進み,高水敷がなかったり,コンクリートの急傾斜の護岸が設置されていたり,あるいはかなり深く掘り込まれた河道を持つ場合がしばしばあります。近年ではゲリラ豪雨によって急激に水位が上昇し,その瞬間にかなりの流速がでるなど、なかなか緑化が難しい状況にあります。でも工夫すればこうした都市河川でも緑化はできます。
写真は,都市河川に設置された護床ブロックを緑化した事例です。護床ブロックはコンクリートの井桁状となっており,内側に吸出防止材を設置して割栗石と現地発生の土砂を充填,その上に基盤が生分解されない
合成樹脂基盤ベストマンパレットを設置しました。かなり工夫が必要でしたが,都市河川において安定した緑を成立させることができました。