オオキンケイギク

オオキンケイギク(Coreopsis lanceolata)は北アメリカ原産の外来植物で,外来生物法により特定外来生物に指定されています。
以前はワイルドフラワーなどに利用されていましたが,繁殖力が強く河川堤防法面などに侵入定着し,大群落を形成している場所もあります。そうした場所では,もともと生育していた在来種が減少するなど,在来生態系への影響が危惧されています。


オオキンケイギクとチガヤ

 オオキンケイギクを駆除したいが,オオキンケイギクとチガヤはどちらが強いのか?チガヤを植栽すればオオキンケイギクは負けてしまうのではないか?という問い合わせを受けることがあります。話は単純ではありませんが,植生を置き換えてしまうことは一つの方法といえます。
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天竜川における対策事例

 天竜川の堤防法面の植生をオオキンケイギクからチガヤに置き換えた事例です。工事は2009年に行われましたが,2014年時点ではチガヤ群落が形成され,オオキンケイギクの侵入は極めて僅かな状況が維持されいてます。
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オオキンケイギク especmic


ネズミムギ

 ネズミムギ(Lolium multiflorum)はイタリアンライグラスとして牧草に利用されているイネ科草本です。
現在でも牧草や緑化資材として利用されていますが,その一方で,在来生態系への影響や花粉症の原因となるため,
外来生物法で要注意外来生物に指定されています。方や有用植物として活用され,方や要注意外来生物として問題視されているわけですが,対策がなかなか難しい植物といえます。


河川高水敷への侵入

 ネズミムギは河川高水敷から堤防法面まで幅広い環境で生育することができます。河川高水敷では出水ごとに種子が上流から流れてくるため,容易に駆除することはできません。そのため,発想を駆除ではなく,群落を形成しないようにすることにしてみました。
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青木川における対策事例

 愛知県の青木川でネズミムギ群落をヨシ群落,オギ群落に置き換えた事例です。2004年に実施し,2007年までモニタリングが行われています。こうした取り組みにより,施工を行った範囲では川らしい川の風景を再生することができました。
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ネズミムギ especmic


ミシシッピアカミミガメ

ミシシッピアカミミガメ(Trachemys scripta elegans)は,一昔前は夜店でミドリガメという名称で売られていました。今日では,都市河川や公園の池などで最も普通にみられるカメとなっています。雑食性で植物もよく食べます。そのため,スイレンやハスなどが食害にあって全滅するなどの問題が出ています。また,在来のカメ類と資源をめぐって競合するので,在来生態系への影響も懸念されています。外来生物法で要注意外来生物に指定されています。


捕獲方法

 例えば,公園の池の植生(スイレンやハス)などへの著しい食害が見られた場合には,生息する個体数を減らさなければなりません。ミシシッピアカミミガメを捕獲するためには,鶏肉などの餌を入れたもんどり仕掛けを設置したり,浮島型の捕獲機を設置して日光浴に上がってきた個体を捕獲する方法があります。
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ミシシッピアカミミガメ especmic

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