衝撃のスギナマット ((((;゚Д゚))))))))
〜需要が全く想定できない〜
新製品開発部は非常に優秀なメンバーによって構成されているが,たまに(よく)失敗もする。あの同僚(B型)によれば,これからの時代,スギナマット…らしい。確かに,強害雑草であり,抜いても抜いても生えてくるスギナはなんとも頼もしいというか,誰か枯らす方法を教えてくれ~。
同僚(B型)によれば,これだけ強力に生育するのだから,スギナで緑化をすれば維持管理コストも著しく低減されるはずで,乾燥にも強そうだから,屋上緑化にもオッケーみたいな。
早速つくります!!!
そうこうしていると,「早速つくります!!!」という,我らが新製品開発部の優秀なスタッフ。いそいそと出かけていった。翌日,圃場に見に行ってみると,枯れて変わり果てたスギナが….。まぁ,新製品開発にはよくあることだし,そもそも地獄まで根が続いているスギナを採集すること自体,なかなか難しいことが分かった。「これ…スギナマット?」「….」がっくりとうなだれる優秀なスタッフ。「まぁ,そういうこともあるよ。たまには(毎回だったら困るけど)」。
スギナマット試作品の衝撃的結末
一見,馬鹿馬鹿しいようなことでも(ちょっと考えてもかなり馬鹿馬鹿しいような気もするが),頭だけ使っていたらだめだ。実際につくってみることが大切。きっと次は何かいい発見があるよ。(2014/08/25 木村保夫)
復活のスギナ
衝撃のスギナマット事件から、もう2ヶ月という月日が流れ去りました。誰もがこの事件を忘れてしまいたいと思っていたのですが,「…あ〜、やっぱスギナやなぁ、ええやろ」←意味不明。と例の同僚(B型)。スギナの何が彼をそれほど駆り立てるのか,凡人の私には分かりませぬが、そばで聞き耳を立てていた彼(中くらいに若い)。おもむろに,「もう一度やります。いや、もう一度やらせて下さい!」(「分かっておるな,二度の失敗は許されぬぞ」「ははっ!今度こそは必ずしや…」)みたいな…ことになりました。会議の席で(どんな会議だ)。
程なくして、携帯メールがピョロピョロとなると、改良型スギナマットの画像が表示された。き、きたー!復活の時。いいのか!本当にそんなものをつくってしまって。もしかしたら、我々はもう後戻りできない所に来てしまったのではないだろうか。と,まぁそんな事情ですので,今度こそ本当スギナマットができた場合に備えて予約受付を開始します。もう後戻りできないですぞ。(2014/10/27 木村保夫)
改良型スギナマットの試作品。果たして結果は?
スギナは難しい...ということが分かった
なんとなく,ほとぼりが冷めた頃,一体スギナマットがどういう運命をたどったかそれとなく聞いて見た。どうやら枯れたらしい。あんなにたくさん生えてくるスギナだけれど,抜いても抜いても生えてくるスギナだけれど,地獄まで根が伸びているといわれているスギナだけれど,よっぽど劣悪な環境だったのだろう。あっけなく枯れた。そして,同僚B型の瞬間的な関心もなくなった頃,人知れずしてプロジェクトは終わった。(2016/10/6 木村保夫)