愛知製鋼株式会社様
愛知製鋼「中新田 自然生態園」
東海市にある愛知製鋼の中新田緑地、弊社は2017年からこちらの整備に携わっています。この度、多くの方々にご協力頂き、大規模なリニューアル工事が実施されました。これまでは、チガヤ・ススキ群落を中心とした平坦な草原でしたが、そうした優良な草原エリアは保全しつつ環境の多様性を加えます。
2019年.1月 着手前
2019年.3月 完了時
現地発生材の活用
工事中に発生するゴミを減らす為、土地造成で発生するガラは駐車場エリアにて使用し、刈り払った草木は現地で集積しました。掘削で発生したチガヤの根茎は草地エリアの整備に再利用し、過去にやむなく伐採した樹木の枝や幹は、園路の見切りとして活用しました。環境に配慮した緑地を造る事が目的のため、施工においても環境に配慮し作業を行いました。
伐採材の活用
園路の見切りとして再利用しました
水域の整備
水域の整備は大きく2点あり、南北にかけて110mにもなる流れの新設と、現況を活かした停滞水湿地を造成しました。またご担当者様の希望もあり水田コーナーの造成と、静岡グリーンサービス様の発案で草原内湿地も造成しました。
将来樹林帯となる苗木の植栽の実施
植樹は愛知製鋼の従業員の皆様とそのご家族で行いました。10年後には敷地に接する産業道路を遮蔽して、人や生き物が安心して過ごせる緑地空間を目指します。
今後の展望
ここまでの整備では基盤が整備されましたが、今後この緑地はどの様になっていくのでしょうか?施工前の草地には様々な昆虫や鳥類が飛来していましたが、今回新たに水域が造られ、樹林帯が整備されたことで、これまでとは違う新たな種類の生き物が来訪し、住み着くことが期待されます。また人々が利用しやすい様に園路や駐車場が整備された事で、人々にとっても魅力ある空間へと進化していくのではないでしょうか。 愛知製鋼による緑地整備工事はまだまだ続きますので、次回の配信にご期待下さい。
緑地面積:2000㎡
施工会社:住友林業緑化株式会社、株式会社静岡グリーンサービス、株式会社豊環境開発、エスペックミック株式会社