今回はではできるだけ自然な風景を創出するために植物の配置を工夫しています。中央に周囲より一段高い畦道を設けて六甲北部の畦畔をイメージするとともに、植物の配置をそれぞれの植物の繁殖方法に基づいて決めました。例えばノアザミであれば種子は風散布であるためランダム分布として配置し、ヤブカンゾウであれば地下茎による栄養繁殖が卓越しているため、まとまった植栽としました。これらの分布パターンをコンピューターでシミュレーションして配置を決めました。ただ、コンピューターによるシミュレーション結果だけでは、好ましい風景とならない場合がありますので、植栽を複数のレイヤーに分けて、一番上層のレイヤーを修景レイヤーとして人為的な植物の配置を行うこととしました。このような配植によって少し自然な風景に近づくことができたと思います。